二度目の不合格

合格発表を見たあと、胸に残ったのは、去年よりも重い感覚だった。


一度経験しているはずなのに、今年のほうがきつい。

むしろ、今年のほうがつらい。


それはきっと、この一年、必死に頑張ってきた姿をずっと見てきたからだと思う。


「浪人してもダメなのかもしれない」

「やっぱり厚い壁があるのかもしれない」


そんな言葉が頭をよぎる。

頑張った分だけ、悔しさも大きい。


試験は水物だと言う。

たしかにそうなのかもしれない。


でも、こんなにつらいなら、

最初から目標を少し下げておけばよかったのかもしれない。


そんなことを、ふと考えてしまう。


けれど、どれだけ後悔しても、時間は戻らない。


ぼんやりしていると、

この気持ちは少し恋愛に似ているな、とも思った。


どれだけ追い求めても、

どうしても届かない恋もある。


それなら、もう諦めて、

次へ進んだ方がいいのだろうか――。


そんなことを考えていた。


でも、ふと横を見ると、

娘は机に向かっている。


明後日には、まだ後期試験がある。

その対策を、黙々と続けている。


本当に偉いと思う。

心からそう思う。


まだ終わっちゃいない。


だから、もう少しだけ。


頑張れ。