原作 辻村深月さんの小説である『かがみの孤城』のアニメ映画を見ました。
原作は本屋さんで置いてあるのを知っていたのですが、未読です。
ちょうど多感な時期の中学生の子供たちの心理描写をしていて、一気に惹き込まれてみてしまいました。
年代は、先日観た映画の『14歳の栞』と重なり、娘の年代とも重なり、自分のこととも反芻しながら見ていました。
とあることで、自分の世界に閉じこもってしまった中学生たちが、鏡の中にある世界で出会い、次第に扉を開いていくという物語です。
こころがつらいときに、頼れる人でありたいと思いました。
中学生、高校生でも、まだ子供で、時々不安で泣き出してしまうこともあります。
大人でも、きっとこころが不安で、意地を張って、強がって、心が崩れていくこともあるかもしれません。
そんなとき、頼れる人になりたいと思いました。
僕自身、心がどうしようもなく不安で、つぶれてしまいそうになったこともあり、あの時の気持ちの動揺は、自分でも抑えきれないものでした。
ちょうどコップに水をゆっくり入れて、表面が膨らんできて、ぎりぎりまで耐えていたけど、ぺしゃっと音がして、一気に溢れ出る。その時、心が壊れました。涙が止まらなくなって、心の鼓動が早くなり、息が苦しくなり、自分はもうこっちの世界に戻れなくなるんじゃないかと、不安で。
そんな時、頼れる人がいたこと。その人の存在で、自分は戻ってこられました。
その人に守ってもらって、沢山話をして、自分の心をすべて吐き出して、ようやく戻れました。
この映画を観て、再度その時の感情が蘇ってきて、自分も誰か人の頼れる存在になりたいと思いました。